ホンダ XR230のオフロードタイヤ交換前後~ツーリングのメンテナンスと整備~

 

XR230の整備修理、消耗品などの交換やメンテナンス

 

 

 

 

 

 

 

 

今回、ご依頼いただいた内容は、タイヤ交換、エアクリーナー、スパークプラグ、マスターシリンダーのオーバーホールをなど全体的にピックアップして行いました。

 

 

 

お客様の車両データを保管・管理

 

当店では、お客様の車両データを保管・管理しております。距離や交換部品、整備内容を管理することで、消耗品の交換個所や修理内容もとに故障の予防などをお客様にご相談させていただいています。

 

 

車両データ

 

 

 

 

お預かりしましたXR 230は、現在走行距離が 59,937km。

前回タイヤ交換された時は、2017年12月29日距離は 54,922 kmなので、約1年半で5015キロの走行となっております。

またこのような走行状況のスタイルを把握しとりますので、走行状況や今後の見通しなどを考えて整備を進めさせて頂いております。

 

 

前後のタイヤ・チューブ交換

 

約1年半の過酷な走行状況を乗り越え、走りぬいたタイヤ。

 

 

前後オフロードタイヤの交換をします。

 

走行スタイルは、「ロングツーリングや林道などオフロード走行」などをメーンに使われている事を踏まえて、部品のチョイスや整備・メンテナンスプランを考えていきます。

 

 

フロントタイヤの交換スペック

 

タイヤの選択ではユーザー様のご意向にて、どちらの走行状況でも最高のパフォーマンスが発揮できるタイヤを選択しております。

 

また、タイヤを外した際に、フロントフォークのベアリングや、リアスイングアームのベアリングのガタつき点検いたします。

 

 

 

 

・BRIDGESTONE ブリヂストン  ED03 F  2.75-21 45P WT

 

 

ブリヂストンED03 は、公道走行可能な最もオフロードに強いスペックのタイヤです。
EDとの型番にもあるように、エンデューロ走行もできるほどのタイヤを意味します。

 

 

・DUNLOP  チューブ 2.75:3.00*80:90/100*80/90-21 TR4

 

チューブの交換オフロード走行をする車両では、極限まで空気圧を落とす必要があります。

空気圧を落とすことで、路面との接地面が増し、最大限の抵抗力を得られるからです。

オンロードでの抵抗を減らすこととは正反対の意味を持ちます。

 

こういった理由から、チューブはタイヤの中で緩い状態になるので、内側でこすれて摩耗することもありますので、オフ車の場合、念のためにチューブ交換は必須と言えます。

 

 

 

 

チューブを確認しましたら、擦れた痕跡がありました。

こういった、ささいなところからパンクの引き金につながることもあります。

 

 

 

リヤタイヤの交換スペック

 

 

 

 

・PIRELLI ピレリ MT21 RALLYCROSS R  120/80-18 62R WT

 

・DUNLOP  チューブ 4.60*110/90*120/80-18 TR4

 

 

 

 

 

 

リヤタイヤには、ビートストッパーという部品がついています。(ストックの状態では、ホイルに穴だけ開いています)

 

 

 

 

 

 

 

この、ビートストッパーは、フロントタイヤの項目でご説明した「空気圧を下げる」という方法を最大限に活かす役目があります。ホイルとタイヤを強制的に押さえつけることで、タイヤの空転を防ぎ、路面に最大限のパワーを伝えることができます。

 

 

ここだけの話、ビートストッパーのついているタイヤの交換は、じつは結構コツがいるんです・・

 

 

 

タイヤ・ホイールを外した際には、スイングアームのベアリング、サスペンションのカラーのガタつきも点検します。

 

 

 

 

 

 

 

 

ブレーキのメンテナンス

 

 

 

XR230のリヤブレーキはホイールを外さないとキャリパーを外せない仕組みになっているので、今回外した際にブレーキパッドを取り外し点検。

 

 

 

キャリパーのクリーニングとグリスアップ

 

 

 

 

 

キャリパーのクリーニングでは、未舗装路やオフロード走行などの多いい車両ですので、土ぼこりや小石などが挟まっており、ピストンのさびや腐食につながりかねないので、クリーニングもさせていただきました。

 

 

 

 

キャリパーピストン清掃グリスアップ

 

フロントのキャリパーは、オンロード走行では非常に多く使う部分になります。

 

 

 

メンテナンスは、シビアコンデションでの走行で、積もり積もった汚れをキレイに落とし、グリスアップして最善の状態へと性能を復活させます。

 

キャリパークリーニングの内容は、キャリパのピストンをできるだけ引き出し、ワイヤブラシで細かい汚れやさびを落とします。

 

実際に見てみると、ピストンや作動部に泥汚れが詰まっているので、当店ではパフォーマンス維持のためにもメンテナンスは必須と考えます。

 

後に大きい修理代の節約にもつながります。

 

 

 

 

 

 

 

そして、各個所にグリスをのります。ピストンにはラバーグリス、キャリパのスライド部分にはシリコングリス、ブレーキパッド面にはブレーキグリス。

 

 

 

 

 

 

など、各個所に適切なグリスを使い分けて塗り分けられます。

 

 

 

 

 

 

 

ブレーキパッドには、スリットに入ったダストを取り除き、角のバリをやすりをかけてそぎ落とします。

 

 

 

 

 

 

 

 

エアクリーナー交換

 

 

 

舗装路走行と違い、シビアコンディションの状況で走行されている車両は、エアクリーナーの汚れる期間も早いです。

 

 

 

 

 

 

今回はお客さまのご要望により組む際に交換をいたしました。

 

 

 

 

エアクリーナー交換部品 情報

 

 

純正エアクリーナー

・17211‐KFB‐000

 

 

 

 

 

 

 

プラグ交換部品の情報

 

 

スパークプラグの交換では、イリジウムプラグを装着。こちらの車両ではプラグコードも抵抗値の低いものに交換しているので、理論上をプラグの火花が強くなり、燃費の向上やパワーのアップにつながると考えています。

 

 

 

 

・イリジウムプラグ NGK DPR8EIX

 

 

 

フロントブレーキのマスターのオーバーホール

 

 

バイクの点検を進めている際に、フロントブレーキのマスターよりブレーキフルートの漏れを確認しました。

 

 

 

 

 

 

マスターシリンダー修理交換部品の情報

 

 

マスターシリンダー部分を見てみると、シリンダーブーツが破れておりゴムの劣化が進んでいる状況でした。

 

 

こちらのブーツが破れていると、砂埃や雨などの水がシリンダー内に入り込むので、今後さらに状況が悪くなると考えられます。

 

 

このような事象を、入庫の時にユーザーさまに伝え、今回フロントブレーキマスターシリンダーのオーバーホール交換する運びとなりました。

 

 

 

 

 

・マスターシリンダーSET
・純正品番 45530 ‐471 ‐831

 

 

 

 

組付けの際は、キャリパークリーニングにも使った「ワコーズ ラバーグリース」を使います。

 

 

ラバーグリース

 

 

ラバーグリースを塗ることで、組付けやすさもありますが、ブレーキの初期動作も円滑にすることができます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エンジンシリンダーヘッドカバーオイル漏れ ガスケット交換

 

 

シリンダー部分からエンジンオイルがにじんでいるとのことづけを受けましたので、エンジンを下ろさずにできるところから試してみるということになりました。

 

 

エンジンオイル漏れ修理交換部品の情報

 

 

XR230のエンジンは横にジェネレーションカバーが付いており、これはエンジンを載せた状態でも外すことができます。

 

 

 

 

 

カバーを外すとリロングが入っていて、これを交換いたしました。

 

 

・Oリング 純正品番 :91301 ‐107 ‐ 000

・パルスジェネレーションカバーガスケット 純正品番:12339 ‐KT0‐711

 

 

 

 

 

 

エンジンオイルの交換~交換時期ってどのくらい?~

 

 

 

 

 

オイル交換のタイミングは、距離・期間で考えるのが一般的です。

 

 

しかし、ライダーの乗り方、気温環境の違い、オンロードORオフロードなどの違い、によりエンジンに掛かる負荷はそれぞれ違ってきます。

 

ですので、実際に「オイルの量・汚れを目で確認し交換をする」というのが一番ベストと考えられます。

 

 

 

 

車両情報の確認

 

 

前回のオイル交換は 1月22日 距離は 587442km。
現在の距離が54,922 kmなので、前回のオイル交換から1195km走行したことになります。

 

 

 

 

 

 

XR 230は、オイルフィルターを持たない機構のエンジン形式となっているので、エンジンオイルの汚れに対してはオイルの状態維持性能はフィルターありと比べ高くないといえます。

 

 

このオイルフィルターを持たないエンジンにした意図は、エンジンの設計者のみぞ知ること。

なのですか、私が勝手に思うに、おそらくエンジンの軽量化や構造のシンプルさを求めて、エンジンの繊細さよりも強靭さを求めたのではないかと考えられます。

 

 

 

実際、ホンダの有名なスーパーカブ50も、同じようにオイルフィルターの機能を持たず、かつ丈夫で世界一タフなエンジンとも称賛されているのも確かなので。

 

 

ということもありますが、やはりできるだけこまめにオイル汚れを確認し、出来れば、はやめはやめの交換が好ましいと考えられます。

 

 

 

まとめ

 

 

 

以上を今回は、これからのオートバイシーズン入りに向け、快適に楽しく走っていただけるように、ユーザーさまとの相談により最善の整備をさせていただきました。

 

 

キャンプツーリングのシーズンがはじまり、ますますバイクに乗る機会が増え、楽しくバイクLIFEを送っていただければ幸いです。