GPZ900Rニンジャのキャブレターオーバーホール。
遅ればせながら、ご紹介させて頂きます。
今回ご依頼の内容は、キャブレターから、ガソリン漏れをしているとの事で受け賜わりました。
ガソリンが漏れている場所はフロートチャンバーOリング(ガソリンがたまっている所)。
オーナー様のGPZ900Rは、99年モデル。ゴム部品や樹脂パーツなど、約16年の月日で経年劣化も進んでいました。
なのでそれに伴い、ご要望でキャブレター内部のクリーニング・点検と、その周辺パーツの交換もしました。
まず、キャブレターを外す為に、タンクを取り外します。
さて、4気筒エンジンの場合..
スロットルワイヤーは、4連キャブレターのちょうど真ん中についています。
キャブレターを横にずらしながら慎重に外します。
外した後。各パーツを分解と点検をしていきます。
そのパーツを、ひとつひとつ点検し、交換するか否かを判断します。
各パーツをばらした後、キャブレタークリーナーをキャブレターの内部通路に流し込み、5~6時間かけて見えない部分を清掃していきます。
CVキャブレター(負圧式)の型式の場合は、内部がとっても複雑。
以上のような点検とクリーニングをして、キャブレターを組み付けをしていきます。
組み付ける際に、ゴム製のジョイントOリング・ホースも交換していきます。
フロートを組み付けて、フロートの高さ(油面)の点検調整。
写真の樹脂パーツがフロートと言って、フロートチャンバの中で浮き沈みしてガソリンの量を調節しています。
インレットマニホールドは固くなったり、ヒビが入ったりすると、2次エアーを吸ってエンジン不調の原因になりますので注意が必要です。
今回、エンジン側についているインレットマニホールド(キャブレタホルダ)も交換いたします。
キャブレターの組み付け後に、同調もとります。
交換作業の途中で、サーモスタット部より冷却水の漏れ(滲み)を確認しました。
原因は、サーモスタットケースの取り付け部Oリングからの、漏れだったためこちらも交換修理することに致しました。
あわせて、冷却水ホースも硬化している部分を交換。
長年の劣化したパーツを、新品パーツで組み直しをしてすべて完了です