エンジン不調でシリンダーヘッドの、分解修理しました。
4サイクルエンジンは、「2バルブ」とか「4バルブ」といわれるように、シリンダーヘッドに開閉弁が付いています
そのバルブの閉まる隙間に、カーボン(ガソリンの燃焼時にできる黒いゴミ)が溜まり、圧縮率が低下するとエンジンが不調になり最悪はエンジンがかからなくなります
特に最近のカーボンが溜まる原因はいくつか諸説はあるのですが、小排気量のエンジンの燃料供給システムがインジェクションになってから多くなってきている気がします。
メーカーの対策等も出ているものもありますが、そのひとつに乗る前の暖気不足があります。
十分な暖気をせずに、走行をすると冷間時の燃料はキャブレターのチョークと同じく、通常より多くガソリンを噴射しているため空燃費が多めになり未燃焼物も多くなってきます。
しかし、その後完全に暖気が出来るまで走行を出来れば、エンジン内の温度も上がり未燃焼物も排ガスと一緒に吐き出すことができます。
ですので、冬などの季節はできるだけ乗り始めたら、エンジン温度が上がりきるまで乗ってあげると、クリーンにエンジンを保てると思います。
どうしても、「そんなに乗る時間がないぞ!」とちょっと不安になってきた場合は、冬の間はクーリングファンを調整してふさいで対策したり、プラグのチェックで現状がある程度把握できると思います。
そして、今回はバルブにカーボンが蓄積されていたようで、圧縮が抜けてしまっていたようです
カーボンの除去と、バルブのすり合わせで解決できました
バルブクリアランスも、規定値を超えると同じく圧縮抜けに関係してくるので、同時に調整をしておきます。